電子書籍リーダーのおすすめ機種を10選紹介しています。
Amazonの電子書籍リーダー部門の売り上げランキングを参照に作成しました。
電子書籍リーダーの特徴
バッテリー持ちが良い
電子書籍リーダーはバッテリー持ちが良い製品が多いです。
電子書籍リーダーにはe-inkスクリーンという、一般的なスマホ・タブレット・PCとは異なったディスプレイが採用されています。
e-inkスクリーンは電子泳動方式という特殊な表示方式のため、電力消費が少ないです。
2枚の電極板の間にマイクロカプセルが敷き詰められており、マイクロカプセルの中にはオイルと白色・黒色の粒子が収められています。
電極板の間に電圧が生じると電界ができ、それによって白色・黒色の粒子が動くことで、画面に文字などが表示されるわけです。
画像を保つのに電力は必要なく、画像を書き換える時のみ電力を必要とします。
そのため、一般的なスマホ・タブレット・PCと比べると消費電力が少なくて済むので、バッテリー持ちがよいというわけです。
解像度が高い
電子書籍リーダーは解像度が高い製品が多いです。
Amazonからタブレットと電子書籍リーダーの両方が販売されているので、解像度を比較して見ましょう。
端末 | ディスプレイサイズ | 解像度 |
---|---|---|
Fire 7 | 7インチ | 171ppi |
Fire HD 8 | 8インチ | 189ppi |
Fire HD 10 | 10インチ | 224ppi |
Kindle | 6インチ | 167ppi |
Kindle paperwhite | 6インチ | 300ppi |
Kindle oasis | 7インチ | 300ppi |
※上記表の端末は2019年8月9日時点の最新モデルを参照にしています。
Amazonから販売されているオリジナルタブレット「Fireタブレットシリーズ」は、最も解像度が高いものでも224ppiとなっています。
対して、Amazonから販売されているオリジナル電子書籍リーダー「Kindleシリーズ」は、もっとも解像度が高いもので300ppiとなっています。
電子書籍リーダーであるKindleシリーズの方が解像度が高いことがわかります。
実際に、Fire HD 8(189ppi)とKindle paperwhite(300ppi)を横並べにして見比べてみると、Kindle paperwhiteの方が文字がシャープで美しく表示されているとわかります。
もちろん、ipadのように解像度が高いタブレットもあるので、全ての電子書籍リーダーがタブレットよりも解像度が高いとは言い切れないのですが、電子書籍リーダーは解像度が高い製品が多いと言えるでしょう。
軽くて持ちやすい
電子書籍リーダーは軽くて持ちやすいです。
その軽さは、タブレットと比較してみると一目瞭然。
端末 | ディスプレイサイズ | 重さ |
---|---|---|
Fire 7 | 7インチ | 286g |
Kindle oasis | 7インチ | 188g |
Like book mars | 7.8インチ | 245g |
BOOX Nova Pro | 7.8インチ | 240g |
Amazonの販売するFireタブレットの7インチサイズ「Fire 7」を基準に、同程度のサイズであるKindle oasis・Like book mars・BOOX Nova Proを比較して見ると、最もFire 7が重いです。
Fire 7が286gであるのに対し、同インチであるKindle oasisは188gと100g近く軽く、Like book mars・BOOX Nova Proは、それぞれ245g・240gとFire 7よりもディスプレイサイズが大きいにもかかわらず、軽いことがわかります。
このように、電子書籍リーダーはタブレットと比較しても軽いので、片手で楽々と電子書籍を読むことができますよ。
電子書籍リーダーを選ぶ際の注意点
電子書籍ストアが制限される機種がある
電子書籍リーダーには、電子書籍ストアが制限されてしまう端末があります。
Amazonの販売する「Kindleシリーズ」と楽天の販売する「Koboシリーズ」がそうですね。
Amazonの販売するKindleシリーズは、Amazonの運営する電子書籍ストア「Kindleストア」で販売されている電子書籍しか読むことができませんし、楽天の販売するKoboシリーズは楽天の運営する電子書籍ストア「楽天Kobo」で販売されている電子書籍しか読むことができません。
Kindleストア・楽天Kobo以外の電子書籍ストアを使っていて、そこで購入した電子書籍を電子書籍リーダーで読みたいと考えている人は、Google Playに対応している電子書籍リーダーを購入しましょう。
同ブランドでも防水性能は異なる
電子書籍リーダーは、同ブランドでも防水性能が付加されている物と、そうでないものがあります。
AmazonのKindleシリーズがそうですね。
Kindleシリーズは全部で3種類(Kindle・Kindle paperwhite・Kindle oasis)あるのですが、防水性能が付加されているのはKindle paperwhiteとKindle oasisです。
最も安いKindleには防水性能が付加されていないので注意しましょう。
電子書籍リーダーのおすすめ10選
おすすめの電子書籍リーダーを10選紹介していきます。
Amazon.co.jp内にある「Amazonランキング」の電子書籍リーダー部門を参照に作成しました。
2019年8月9日時点で、ランキングの上位20位以内に入っている商品のみを厳選しています。
どれも人気機種なので、是非使ってみてください。
Kindle
価格 | 8980円 |
---|---|
解像度 | 167ppi |
ストレージ | 4GB |
Micro SD | 対応不可 |
ディスプレイサイズ | 6インチ |
重さ | 174g |
通信 | Wi-Fiのみ |
防水性能 | 無し |
※価格は2019年8月8日時点の情報です。
Amazonの販売するオリジナル電子書籍リーダーの中で最も安い端末です。
2019年4月に第10世代となる新モデルが発売されました。
今までのKindleには内臓ライトが付いていなかったのですが、第10世代となり付加されたので、電子書籍の読みやすさが向上しています。
Kindleは内部ストレージが4GBと少ないですが、Kindleストアを利用すると、電子書籍を保存しておける無制限のクラウドが与えられるので、読みたい電子書籍を端末にダウンロードしておき、読まなくなった電子書籍を端末から削除して、他の電子書籍をダウンロードするという運用になるので、ストレージが少なくても問題は特にありません。
手頃な価格で手に入る電子書籍リーダーを探している方におすすめです。
Kindle paperwhite
価格 | 13980円~ |
---|---|
解像度 | 300ppi |
ストレージ | 8or32GB |
Micro SD | 対応不可 |
ディスプレイサイズ | 6インチ |
重さ | Wi-Fiモデル:182g Wi-Fi+無料4G回線モデル:191g |
通信 | Wi-Fiのみ or Wi-Fi+無料4G回線 |
防水性能 | IPX8等級 |
※価格は2019年8月9日時点の情報です。
Kindle paperwiteは、Amazonの販売する3種類の電子書籍リーダーの中で、最も人気のある商品です。
2019年8月9日時点において、Amazonランキングの電子書籍リーダー部門で第4位となっており、Kindleシリーズの中で最も順位が高かったです。
Kindle paperwhieの強みは、「解像度の高さ」「ストレージの大きさ」「IPX8等級の防水性能」の3点と言えます。
まず、解像度が300ppiと高く、Kindleシリーズの中で最も高価なKindle oasisに匹敵する数値となっています。
次に、ストレージも8GBもしくは32GBの2通りから選べ、1ランク下のKindleより最低でも倍以上の大きさがあります。
そして、国際電機標準会議の最高規格であるIPX8等級の防水性能が付加されています。
Kindleよりは値が張りますが、Kindle oasisの半額ほどで購入でき、それでいて、Kindle oasisに匹敵する機能をいくつかもっているので、価格に対して高機能なところが人気の高さにつながっているのだと思います。
Kindle paperwhiteは、1万円~2万円ほど出してもいいから高機能な電子書籍リーダーを購入したいという方におすすめですよ。
Kindle oasis
価格 | 29980円~ |
---|---|
解像度 | 300ppi |
ストレージ | 8or32GB |
Micro SD | 対応不可 |
ディスプレイサイズ | 7インチ |
重さ | Wi-Fiモデル:188g Wi-Fi+無料4Gモデル:188g以上 |
通信 | Wi-Fiのみ or Wi-Fi+無料4G回線 |
防水性能 | IPX8等級 |
※価格は2019年8月9日時点の情報です。
Kindle oasisはAmazonの販売する3種類の電子書籍リーダーの中で、最高級の端末です。
2019年7月に第10世代である新モデルが発売されました。
新モデルには色調調節ライトが付加されていて、画面の光り方をホワイト~アンバーへと調節することができます。
もちろん、Kindle paperwhite以下でできることは全て可能なうえで、ページめくりボタンでページめくりを行えたり、明るさ自動調節機能や自動画面回転機能が搭載されていたりと、Kindle oasisのみに付加された機能があります。
とにかく快適に電子書籍を読みたいと考えている人におすすめしたい電子書籍リーダーです。
Kobo Clala HD
価格 | 14904円 |
---|---|
解像度 | 300ppi |
ストレージ | 8GB |
Micro SD | 対応不可 |
ディスプレイサイズ | 6インチ |
重さ | 166g |
通信 | Wi-Fi |
防水性能 | 無し |
※表の情報は、2019年8月10日時点における楽天ブックスを参照しています。
楽天が販売するオリジナル電子書籍リーダー「Koboシリーズ」の最安価モデルです。
Kobo Clalaは、ストレージの大きさが8GB、解像度が300ppiと、Koboシリーズの中で最安価でありながら、機能性は低くなく、リーズナブルに電子書籍リーダーを入手したいという方に適した端末だと言えます。
ただし、防水性能が付いていないため、入浴などで読書を楽しみたいと考えているのならば、Kobo Clalaのワンランク上の商品である「Kobo Aura H2O 」もしくは、Koboシリーズの最高級端末「Kobo forma 」がおすすめです。
価格もリーズナブルで、機能性も悪くないことから、電子書籍リーダーを初めて購入しようと考えている人におすすめできる端末ですよ。
Like book Mars 電子書籍リーダー
価格 | 27800円 |
---|---|
RAM | 2GB |
ストレージ | 16GB |
プロセッサ数 | 8 |
ディスプレイサイズ | 7.8インチ |
Micro SD | 最大128GBまで対応 |
重さ | 245g |
防水性能 | 無し |
Like book Mars 電子書籍リーダーは、Google play対応の電子書籍リーダーです。
そのため、Google playでアプリを配信している電子書籍ストアであれば、対応可能となっています。
プロセッサがオクタコアなので、電子書籍リーダー特有のゆったりとした動きの中でも、他の電子書籍リーダーに比べ、軽快な動作が期待できるのではないでしょうか。
また、最大128GBのMicro SDに対応しているため、容量の拡張ができるところも大きな強みです。
Kindleストア・楽天Kobo以外の電子書籍ストアを使っている方にもおすすめできる電子書籍リーダーです。
ソニー 電子書籍リーダー Reader 6型 Wi-Fiモデル
価格 | 販売者によって異なる |
---|---|
RAM | 2GB |
Micro SD | Micro SD:2GB Micro SDHC:32GB以下に対応 ※Micro SDXCには対応していない |
対応ファイル(拡張子) | 文章:配信コンテンツ(.mhn)・XMDF(.zbf)・ドットブック(.book)・EPUB(.epub)・PDF(.pdf)・TEXT(.text) 画像:JPEG(.jpg)・GIF(.gif)・PNG(.png)・BMP(.bmp) |
重さ | 約160g |
防水性能 | 無し |
ソニーから2013年10月に発売された電子書籍リーダーで、現在生産していないモデルです。
ソニーは、2019年現在、電子書籍リーダーの生産を終了していて、2013年に発売された「PRS-T3S」を最後に後継機は発売されていません。
とはいえ、入手自体は難しくなく、大手通販サイト「Amazon.co.jp」や「楽天市場」でも販売しているショップが多々あります。
Wikipediaの情報によると、オープン価格は9980円で発売されていたそうですが、2019年現在では中古品でも同程度の価格で流通している物が多く、いわゆるプレミア価格が付いてしまっている製品だと、個人的には捉えています。
これは、自作したPDFファイルなどを読むのに適した電子書籍リーダーでもあるので、運用方法によっては使い勝手がいいと思います。
また、2019年8月11日時点において、ソニーの電子書籍ストア「Reader store 」の公式ヘルプによると、Reader storeで購入した電子書籍をReader端末で読めるようになっているとのことなので、Readerを購入して、Reader storeを利用するというのもいいと思います。
[セット品]Three One 電子書籍リーダー Like book muses
価格 | 35800円 |
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RAM | 2GB |
ストレージ | 32GB |
プロセッサ数 | 8 |
ディスプレイサイズ | 7.8インチ |
Micro SD | 対応不可 |
重さ | 不明 |
防水性能 | 無し |
※価格は2019年8月11日におけるAmazon.co.jpでの情報です。
Like book musesは、Like book marsのワンランク上の電子書籍リーダーです。
Like book marsのストレージが16GBなのに対し、こちらは32GBとなっています。
ストレージが倍の大きさになっているので、漫画・雑誌のようなデータ量が大きい電子書籍を読む人にとっては、嬉しい機能性だと言えるでしょう。
ただ、Like book marsが、最大で128GBのMicro SDに対応できるのに対し、こちらはMicro SDに対応していないので、完全なる上位互換かと言われると、そうでもないように思います。
ただ、今紹介しているLike book musesはセット品になっていて、専用のスタイラスペン・純正液晶保護フィルム・専用ハードカバー・オンライン日本語マニュアル・交換用のペン先が付いてきます。
Like book musesを使うにあたって、欲しくなる関連品をわざわざ購入しなくて済むので、おすすめですよ。
BOOX Note Pro 10.3
価格 | 68904円 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 10.3インチ |
解像度 | 227ppi |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
プロセッサ数 | 4 |
OS | Android 6.0 |
重さ | 390g |
防水性能 | 無し |
※価格は2019年8月11日時点におけるAmazon.co.jpでの情報です。
BOOXシリーズの10.3インチモデルです。
BOOXシリーズの中でも、2019年8月11日時点で「BOOX Note」と商品名に入っている電子書籍リーダーは3種類あります。
「BOOX Note」「BOOX Note S」「BOOX Note Pro」の3種類です。
簡単に言えば、BOOX Note Proは3種類の中で、もっとも機能性が高い商品と言えます。
BOOX Note Pro | BOOX Note | BOOX Note S | |
---|---|---|---|
RAM | 4GB | 2GB | 1GB |
ストレージ | 64GB | 32GB | 16GB |
CPU | クアッドコア 1.6GHz | クアッドコア 1.6GHz | クアッドコア 1.6GHz |
CPUは、3種類ともクアッドコアで差がないのですが、RAMは4GBとBOOX NoteやBOOX Note Sよりも大きく、また、ストレージも64GBと他の2種よりも大きいことがわかります。
価格は高価ですが、その分、それに見合った機能性を持っている電子書籍リーダーなので、機能性が高い端末を求めている方におすすめです。
BOOX Nova Pro 7.8
価格 | 39744円 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 7.8インチ |
解像度 | 300ppi |
RAM | 2GB |
ストレージ | 32GB |
プロセッサ数 | 4 |
OS | Android 6.0 |
重さ | 240g |
防水性能 | 無し |
※価格は2019年8月11日時点におけるAmazon.co.jpでの情報です。
BOOX Nova Pro 7.8は、BOOXシリーズの7.8インチモデルです。
RAMに2GB、ストレージに32GBの容量を持っており、300ppiの高解像度なので、電子書籍を読むのに十分な快適性があると思います。
Google Playにも対応しているので、アプリを配信しているさまざまな電子書籍ストアを利用できる点も嬉しいところです。
さらに、電磁タッチと静電容量式タッチの両方が搭載されているため、指で動かすことも、スタイラスで動かすことも可能となっています。
また、静電容量式タッチとWacomスタイラスタッチによって、メモ・スケッチ・描画だけでなく、PDF上に直接手書きのメモを残すことも可能です。
BOOX Nova Proは、メモを残すぐらい、真剣に1冊の本を熟読する方に、おすすめしたい電子書籍リーダーです。
BOOX Max2 Pro 13.3
価格 | 96984円 |
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ディスプレイサイズ | 13.3インチ |
解像度 | 207ppi |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
プロセッサ数 | 4 |
OS | Android 6.0 |
重さ | 550g以下 |
防水性能 | 無し |
※価格は2019年8月11日時点におけるAmazon.co.jpの情報です。
BOOX Max2 Proは、大画面で電子書籍を読みたい人向けの電子書籍リーダーです。
13.3インチのディスプレイが搭載されており、また解像度も207ppiと悪くないので、ゆったりと電子書籍を読むことができます。
RAMが4GB、ストレージが64GBあるので、データ量が大きい電子書籍もたくさん保存できるでしょう。
ただ、13.3インチのディスプレイが搭載されているため、仕方のないことなのですが、7~8インチ程度の電子書籍リーダーと比べると、やや重いです。
小さい画面で電子書籍を読むのが苦手という人におすすめできる電子書籍リーダーです。
まとめ
Amazonランキングの電子書籍リーダー部門を参照に、人気がある電子書籍リーダーを10選まとめてみました。
Amazonの販売する電子書籍リーダー「Kindleシリーズ」と楽天が販売する電子書籍リーダー「Koboシリーズ」の2強かと思っていましたが、その2つ以外にもBOOXシリーズやLike bookシリーズなども人気があることがわかりました。
電子書籍リーダーを選ぶ際は、どの電子書籍ストアを自分が利用しているかを考えてみると決めやすいと思います。
Kindleストアを利用しているなら、Kindleシリーズがおすすめですし、楽天Koboを利用しているなら、Koboシリーズが最適でしょう。
ですが、それ以外のストアを利用しているのならば、BOOXシリーズやLike bookシリーズなどがいいかもしれません。
電子書籍リーダーは、電子書籍ユーザーにとって、読書環境を快適にしてくれるアイテムなので、是非、使ってみてください。