Kindle(無印)の2019年モデルをレビュー!コスパはpaperwhite越えか?

新型Kindle(Newモデル)

2019年4月に発売されたKindle(無印)の2019年モデルをレビューしました。

単にKindle(無印)の強み・弱みといった商品レビューを書いただけでなく、「コスパで考えるなら、1ランク上のKindle端末であるKindle paperwhiteを超えているのではないか?」という論点についても言及しています。

Kindle(無印)のコスパはpaperwhiteを越えた可能性あり

今まで、Kindle端末といえば、価格的に中間に位置するKindle paperwhiteが最も人気でした。

Kindle paperwhite

その人気の高さを保っている要因はコスパの高さ。

容量が8GB、LEDライトが5個内蔵されて、IPX8等級の防水性能が付いていて、価格が13980円。(2020年1月16日時点の価格)

Kindle(無印)には付いていないフロントライトが内蔵されているだけでなく、容量・防水性能もKindle端末の最高級品であるKindle oasisに並ぶという高スペックなため、人気が出たというわけです。

しかし、ここでKindle paperwhiteのコスパ最高説に一石を投じたのがKindle(無印)2019年モデルです。

Kindle(無印)は2019年4月にモデルが刷新され、機能性が高まりました。

フロントライトとしてLEDが4個内蔵され、24段階の光量調節が可能に。

一つランクが上のKindle paperwhiteに機能性が近づきました。

それでいてお値段は据え置き。

価格は変わらずに機能性が高まったので、コスパが良くなったというわけです。

ディスプレイサイズはKindle paperwhiteと同じ6インチ。

内臓ライトはKidle paperwhiteがLEDライト5個に対し、Kindle(無印)は4個とほぼ等しい。

ただ、完全にKindle paperwhiteに追いついたわけではなく、防水性能がない点や解像度が167ppiとKindle paperwhiteの300ppiに及ばない点など、劣っている項目もちらほら残っていますね。

この及んでいない部分を価格の安さで補えていると感じるかどうかで、Kindle(無印)がKindle paperwhieのコスパを超えたと言えるかどうかの判断の決め手になるのではないでしょうか。

なので、判断に個人差が生じるためKindle(無印)はKindle paperwhiteのコスパを超えた可能性ありと評させてもらいました。

▼Kindle(無印)のスペック一覧表

価格8980円~10980円
ディスプレイサイズ6インチ
容量4GB
解像度167ppi
フロントライトLED4個
接続方法Wi-Fi
防水機能
ページめくりボタン
明るさ自動調節機能
カラー白or黒

Kindle(無印)

2019年モデルは旧型(第8世代)と何が違うの?

下記はKindle(無印)の2019年モデルと1つ前のモデルである旧型Kindle(第8世代)の変化した部分だけをまとめた比較一覧表です。

違いKindle(無印)2019年モデル旧型Kindle(第8世代)
サイズ160×113×8.7mm160×115×9.1mm
重さ174g161g
フロントライトLED4個無し

Kindle(無印)2019年モデルと1つ前の旧型Kindle(第8世代)の違いは「サイズ」「重さ」「フロントライト」の3点です。

一番の変化は「フロントライト」です。

旧型Kindleはフロントライトが搭載されておらず、暗い空間では読みずらいというデメリットがあったのですが、Newモデル化に伴いフロントライトとしてLEDが4個搭載されたので、デメリットが解消されました。

加えて、サイズは旧型よりも新型の方が横幅・厚さが少なくなっており、持ち運びやすくなっています。

しかしながら、LEDが4個追加されたので重さが13gほど増加しました。

とはいえ、13gの変化を感じ取れる人間は少ないと思いますので、実質的なデメリットはなく、機能性が改善されたと言えるでしょう。

Kindle(無印)

Kindle(無印)を購入した際の付属品

Kindle(無印)の付属品
Kindle(無印)の付属品

Kindle(無印)を購入した際の付属品は全部で3点。

  1. 充電器
  2. 保証書
  3. 収納ケース(紙製)

保証書・収納ケースに関しては特筆すべき点はないので割愛。

充電器について説明しておこうと思います。

付属してくる充電器はUSBポートタイプ。

コンセントに直接差し込んで充電できる使用ではありません。

Kindle(無印)の充電器
Kindle(無印)の充電器

ですので、コンセントに差し込んでの充電がしたいという方は、変換アダプターもKindle(無印)と一緒に購入した方がいいと思います。

Kindle(無印)

Kindle(無印)の強み

強み① 持ち運びやすい

Kindle(Newモデル)とマンガ
(左)Kindle (右)漫画

Kindle(無印)はKindle端末の中で最も軽く、持ち運びやすいです。

サイズは縦160mm×横113mm×厚さ8.7mm。

重さは174g。

イメージしづらい方は、漫画本より1回り小さいと考えると想像しやすいかと。

漫画本よりも小さく・薄い時点で、かなりコンパクト。

コンパクト過ぎて、ボトムのポケットにもすんなり入ってしまいます。

ポケットに入るKindle(無印)
ポケットに入るKindle(無印)

Kindle(無印)は、持ち運ぶのにバックすら必要ないぐらい持ち運びやすいのが大きな強みだと言えます。

▼公式サイト

Kindle(無印)

強み② フォントサイズを細かく調整できる

Kindle(Newモデル)のフォントサイズ
(左上)フォントサイズ1 (右上)フォントサイズ4
(左下)フォントサイズ10 (右下)フォントサイズ14

Kindle(無印)はフォントサイズを細かく調整できます。

その調整段階は14段階です。

フォントサイズ1は、紙の本の小説と同サイズ程度で表示されます。

フォントサイズ4は、スマホで軽く拡大表示をしたくらいの大きさです。

フォントサイズ10になると一文が画面内に収まりきらないほどの大きさになり、フォントサイズ14(最大)になると数文字で画面の大半を使うほど大きく表示されます。

このように、かなり細かな調整ができるので、自分の視力に合ったサイズで読書を楽しむことができます。

▼公式サイト

Kindle(無印)

強み③ フロントライトで暗い環境でも読める

暗室でも読めるKindle(無印)
暗室内でのKindle(無印)

Kindle(無印)はフロントライトが搭載されたことにより、暗い環境でも読めて使い勝手がいいです。

光量は24段階で手動調節できます。

Kindle(無印)の光量調節画面
Kindle(無印)の光量調節画面

細かな光量調整が可能となっているので、周囲の環境に合わせて最適な画面光度に設定することができ、読書を快適に楽しめます。

▼公式サイト

Kindle(無印)

強み④ 広告なしモデルが用意されている

Kindle(無印)は、広告なしモデルが用意されています。

Kindleの広告ありモデルを購入すると、さまざまなタイミングで広告が表示されます。

この広告表示が嫌な人は、広告なしモデルを購入すれば、料金は割り増しになるけれど広告が表示されなくなるといった内容ですね。

ちなみに、Kindle paperwhiteにもKindle oasisにも広告なしモデルは用意されているので、Kindle(無印)だけの特有モデルといったわけではありません。

ユーザーによって、広告が気になってしまう方もいれば、そんなに気にならない方もいると思うので、広告の有無を自由に選べる点はKindle(無印)の強みかと思います。

なお、私はKindle(無印)の広告ありモデルを購入したので、どこにどのタイミングで広告表示されるのかを調査してみました。

下記記事に結果をまとめてあるので、広告の有無に迷っている方は参考にしてみてください。

Amazonの販売する電子書籍リーダー『Kindle』の広告付きモデルについて、実機を使って解説してみました。 Kindleの広告付...

▼公式サイト

Kindle(無印)

Kindle(無印)の弱み

弱み① 防水機能がない

防水機能が付加されていないのは、不便に感じました。

半身浴をしながら読書するのが日課になっているような方は、Kindle(無印)はおすすめできません。

また、Kindle(無印)は軽いので、食事を取りながら片手で読書を楽しむといった使い方ができるのですが、食卓に並ぶ飲料がこぼれてかかってしまうのにも注意を払わないといけないですね。

防水機能がないと日常生活の様々なタイミングで使用を制限されてしまうので、非防水となっているのはKindle(無印)の大きな弱みでしょう。

▼防水機能付きのKindle端末

Kindle paperwhite

Kindle oasis

弱み② Wi-Fi環境がないと電子書籍を購入できない

Wi-Fi環境がないと、Kindle(無印)を使って電子書籍を購入できません。

Kindle paperwhiteとKindle oasisには、Amazonが回線使用料を負担することで、Wi-Fi環境がなくても、電子書籍の購入・ダウンロードができる無料回線が有料オプションで用意されているのですが、Kindle(無印)には用意されていません。

そのため、Kindle(無印)の使用には、Wi-Fi環境が整っていることが必須となっています。(1度本体へダウンロードした電子書籍ならばオフラインで読めます)

自宅にWi-Fi環境が整っていない方は注意してください。

▼無料回線を付加できるKindle端末

Kindle paperwhite

Kindle oasis

弱み③ 容量が4GBしかない

Kindle(無印)の容量は4GBしかありません。

Kindle paperwhiteとKindle oasisは8GBもしくは32GBのどちらか好きな方を選べる使用になっているのに対し、Kindle(無印)は4GBのみです。

基本的にKindleは、Amazonから付与されるクラウドにて、Kindleストアで購入した電子書籍を管理し、読みたい電子書籍を本体へダウンロードするといった運用方法になります。

そのため、こまめに本体の電子書籍を整理できる方は容量が小さくても問題ありません。

一方、あまりこまめではない方や、長期間Wi-Fi環境がないエリアに滞在する方などは容量がある程度必要になってくるので、やや不便かと思います。

容量が小さい点はKindle(無印)の弱みです。

▼8GB/32GBのKindle端末

Kindle paperwhite

Kindle oasis

Kindle(無印)はこんな人におすすめ

  • こまめに電子書籍のデータを整理できる人
  • 水場では使わない
  • そこそこの機能性があるなら価格が安い方が良い
  • Wi-Fi環境が整っている

▼公式サイト

Kindle(無印)

まとめ

2019年4月に発売したKindle(無印)をレビューしました。

Kindle(無印)は旧型と比べ、フロントライトが付加されたことにより機能性が上がっています。

Kindle paperwhiteやKindle oasisよりも機能性は劣るものの、その性能は読書をより快適にできるものですし、使い勝手は悪くありません。

まだ電子書籍リーダーを持っていない人は、初めての電子書籍リーダーとしてKindle(無印)は価格的にも、機能的にもおすすめですよ。

▼公式サイト

Kindle(無印)

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