【読書疲れ対策】脳疲労に4つの方法を試してみよう

読書の脳疲労

読書すると疲れます。

症状としては、頭がぼんやりしたり、体が火照ったり、視野が狭く感じたりといったところでしょうか?

読書をした後なら、誰しもが経験があるかと思います。

そんな読書疲れですが、対策があると私は考えており、本記事では、無理なく取り組める簡単な4つの読書疲れ対策を紹介しています。

試す価値がありそうな4つの方法を厳選したので、ご覧ください。

読書で疲れる原因は脳疲労

読書疲れの原因は脳疲労にあると思います。

その理由をまとめました。

自律神経の使い過ぎで脳疲労が溜まる

自律神経は体のバランスを保つ指令をあらゆる器官や組織にだす脳内の神経です。

つまり、体の司令塔と言ってよいでしょう。

その司令塔が読書をしたときに疲労を引き起こす原因なのです。

日本から疲労を失くすために、官庁・自治体・大学・大手企業が結集して取り組んでいる「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」というプロジェクトがあります。

その統括責任者である梶本修身は著書の中で以下のように述べています。

運動時の疲労と筋肉のダメージは必ずしも相関するわけではなかった

梶本修身(2016)『すべての疲労は脳が原因(Kindle版)』(第1章 疲労の原因は脳にあり)(集英社新書)

梶本(2016)は、研究の結果、体にかかる負担がかかればかかるほど、全体の司令塔である自律神経にかかる負担が大きくなり、自律神経が疲労することこそ運動疲労の正体であることをつきとめたと述べています。

このことから考えるに、体の各部位(目とか手とか足とか)が疲れるよりも早く、脳内の自律神経の方が先に疲弊してしまうと言えそうです。

これを読書に当てはめて、考えてみましょう。

読書は文字を読むため、目を動かします。

目で文字を読むために、読みやすい位置で本を固定しなければならないため、手も使います。

読みやすい姿勢を保つために、体全体の筋肉も使うことになるでしょう。

それら全てを自律神経が調整しているので、最も負担が大きく、脳内の自律神経が疲弊してしまい、疲れを感じてしまうというわけです。

読書の脳疲労を解消する4つの方法

鳥の胸肉を食べよう

正確には鳥の胸肉に多く含まれる成分『イミダペプチド』をとることが効果的だと梶本(2016)は述べています。

梶本(2016)らは、抗疲労成分を明らかにするための実験を行ったようです。

実験内容は96名の被験者に、『固定式自転車を4時間こぎ続ける身体作業』『4時間デスクワークを続ける精神作業』の2つをやってもらい疲労負荷を与えました。

その後、社会的に疲労回復の効果があるとされていた23種類の食品中に含まれる成分(ビタミンC、クエン酸など)の効果を評価したようです。

その中で、もっとも効果的だという証拠が得られたのが、イミダペプチドだと梶本は著書の中で述べています。

ただし、注意点があります。

それは、鳥の胸肉の調理方法です。

鳥の胸肉に限らずですが、焼いたりすると、成分が酸化してしまい壊れてしまいます。

なので、できる限り空気に触れさせないで調理する方が良いです。

つまり、「蒸す」。

蒸した鶏肉であれば、イミダペプチドが他の調理法に比べ壊れていないので、摂取しやすいです。

また、サプリメントも悪くないかと。

サプリメントの場合、機能性食品として認可を受けているものの方が安全性が高いと思いますよ。

短い間隔で休憩を取る

脳の神経細胞には閾値(いきち)という値が設定されています。

この閾値を超える刺激を与え続けないと、神経細胞は情報を伝達せず、神経細胞は疲労がたまってくると閾値を上昇させるという性質をもっています。

上昇した閾値を元の値に戻すには、休憩を取るしかなく、上昇量が大きいほど多くの休憩が必要になってしまうという仕組みですね。

ならば、閾値が上がる前に休憩を取れば、読書疲れを抑えつつ、読書を継続できるのではないかと、私は考えました。

やり方は以下。

仮に、3時間読書をしたら、30分の休憩を取ることにしましょう。

この場合、3時間ぶっ続けで読書をした後、30分まとめて休憩を取るといったやり方をせず、1時間おきに10分ずつ休憩を取ります。

3時間読書をぶっ続けるということは、それだけ閾値が上昇してしまっているということなので、短い期間で休憩を取り、閾値の上昇を抑えていこうという作戦ですね。

1時間に10分というのは具体例なので、30分おきに5分休憩をとるなんてやり方でも構いません。

要は、長時間読書を連続せず、こまめに休憩を挿んでいくことが重要。

この辺りのさじ加減は個人で違うと思うので、探り探り自分に最も合う期間を試してみてください。

本を終わりから読んでみよう

※これは、一時しのぎの方法です。根本的な疲れ対策となっていない点は注意してください。

人間の脳内は、疲労感を覆い隠してしまう物質が分泌されてしまうことがあります。

エンドルフィンやカンナビノイドといった物質で『脳内麻薬』なんて物騒な呼ばれ方をすることもあります。

これは、達成感ややりがいといったものがあると、疲れを感じず仕事を続けられるときなんかにもでています。

この脳内麻薬が疲労感を隠してしまっているのです。

なので、この脳内麻薬を分泌させるように仕向け、疲れを感じずに読書できるようにする方法が『本を終わりから読む』です。

この方法は普通に本を読むより難しいです。

終わりから読むので話が繋がっていない。

だから、終わりからそれまでの流れを連想するのです。

「自分の予想と合ってた!」といった具合に。

なので、普通に読書するよりも、達成感があります。

この達成感を使って、脳内麻薬を出すよう仕向けるわけですが、前述したように根本的な疲れ対策ではありません。

その場しのぎです。

脳内麻薬が分泌されていようと、疲れは着実に蓄積されています。

ですので、必ず休憩は取ってください。

最もリラックスできる環境で読書

最も自分がリラックスできる環境で読書してみてください。

自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分けられます。

活発に動いている時は交感神経が働き、睡眠などリラックスしている状態時は副交感神経が働くという仕組みです。

読書に集中しまくって、交感神経ばかり働かさせ過ぎると疲れがたまりやすくなるので、リラックスできる環境下で読書し、体を省エネモードに切り替えるのが良いかと思います。

とはいえ、読書をするとなると、本を持ち上げたり、文字を読むために目を動かしたりと、リラックスからほど遠い行動もしなければなりませんよね。

ですので、本を聴くというのも一つの手だ思います。

最近は、オーディオブックと呼ばれる、プロの声優・ナレーターが読み上げた『耳で聞く本』も販売されています。

オーディオブックならば、好きな姿勢で読書を楽しむことができるので、リラックスしやすいかと思います。

有名どころで言うと、AmazonのAudibleや、Audio book.jpがおすすめ。

ただし、リラックスしすぎると寝てしまうので、要注意です。

▼公式サイト

Audible

audiobook.jp

まとめ

読書の脳疲労は4つの方法を試す価値がありそうです。

読書は楽しいですが、やはり疲れはたまります。

なので、疲れ対策を見つけることは大切。

読書にどんなに熱中したとしても、必ず休憩だけはこまめに取りましょう。

参考文献

梶本修身(2016)『すべての疲労は脳が原因』(集英社新書)

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