読書が嫌いな人は多いです。
文化庁の実施した『平成25年度国語に関する世論調査』では、月に1冊も本を読まない人が47.5%もいました。
しかし、同調査で「読書量を増やしたいか?」という質問に対し「増やしたい」と答えた人の割合は66.3%です。
つまり、読書嫌いな人が多いけれど、同時に本を読まないといけないと思っている人も多いということですね。
かく言う私も以前はその口でした。
元読書嫌いだった私が、その理由と、年間100冊本を読むようになった方法を紹介したいと思います。
目次
読書が嫌いになる理由
時間が掛かる
読書はとにかく時間が掛かるので、嫌いになってしまうと思います。
難解な本になればなるほど、本に出てくる単語を調べないと理解できないので、より時間が掛かってしまう。
1週間掛けて、やっと読破できるなんてことも多々ありますよね。
そんなに時間が掛かってしまうと、ショッピングやゲームなど他のことができなくなってしまい、ストレスが溜まるので読書嫌いになってしまいます。
お金が掛かる
読書にはお金が掛かることも、嫌いになる原因だと思います。
文庫本なら、1冊500~600円程度で済みますが、単行本になってくると1冊1000~2000円はくだらないです。
増して、図鑑などの専門的な本になってくると4000~5000円かかってしまうことも多々ありますよね。
たくさん本を読もうとすると、1カ月で数万円を読書代として使ってしまうこともあると思いますし、他のことにお金を回せなくなってしまうので、読書嫌いになってしまいます。
疲れる
本に印刷されている文字が小さくて読みづらいです。
私は視力が2.0あるのですが、それでも時折、文字が小さくて読みづらいと感じてしまいます。
そういった時に、苛立ちを覚えるのですが、私より視力が低い方は、より苛立ってしまうかと。
特に年配の方は、その辺りが顕著。
読書するたび、読みづらくてイライラさせられれば、嫌いになってしまうのは当たり前だと思います。
難しくて理解できない
難しくて理解できないと、読書が嫌いになってしまいます。
理解できないと、退屈で、本を読んでいると眠くなってきますよね。
理解できないと、読み終わった後、何も得ていなくて、読書に費やした時間を無駄に感じてしまい、嫌いになってしまうかと思います。
読書の必要性を感じない
読書嫌いの極致ですね。
人間関係でも、特に何かされたわけでもないのに嫌いな人間ていませんか?
いわゆる、「生理的に受け付けない」というやつですね。
読書の必要性を感じない人は、読書に対して、その現象が起きてしまっているのかと思います。
年間100冊本を読むようになった5つの方法
優しい本を最初に読む
まずは、優しい本を最初に読みましょう。
難しい本から読み始めると、内容が理解できず、読書を退屈に感じてしまい、嫌いになってしまうからです。
私の実体験ですが、経営の知識が欲しいと思い、経営学の父と呼ばれる『ドラッカー』の本を読もうとしたことがありました。
しかし、内容が難しくて理解できない。
所々、理解できる部分もあるのですが、大体わからない。
なので、『もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメント論を読んだら』という、ドラッカーの本の内容をわかりやすく書き直している本から読むことにしました。
これを読んだら、分かりやすかったので、内容が頭に入りました。
予備知識が入ったということもあってか、ドラッカーの本も以前よりも理解できるようになったと思います。
ですので、何でもかんでも最初から難解な本に挑戦しようとせず、興味のある本を分かりやすく書き直してある本や、漫画で解説してくれてある本など、優しい本からスタートすることで、読書嫌いを和らげることができるかと思います。
全部読まない
1冊の本を余すことなく全部読もうとしなくていいです。
子どもであれば学校や部活動が、大人であれば仕事や家事に1日の大半の時間を取られますよね。
限られた自由時間で、購入した本を余さず読んでいたら、時間がいくらあっても足りません。
限られた時間を趣味や遊びにも費やしたいのに、全て読書に取られてしまっては、読書嫌いになって当たり前です。
ですので、読む部分を厳選するのをおすすめします。
厳選の仕方としては、目次を見て、最も興味を惹かれた章を狙い撃ちして読むのが良いでしょう。
実例をあげると、私が最近読んだ本の中で最も面白かった本『資産フライト』。
全9章構成ですが、興味を惹かれた第4章『さよならニッポン』と第8章の『愚民化教育』だけ読むといった具合ですね。
結果として、資産フライトは面白過ぎて、すべて読んでしまったわけですが、このやり方であれば、時間を然程取られず、自由時間を遊びや趣味にも割けますし、読書嫌いを防げるかと思います。
1日の中で読書する時間帯を決める
1日の中で、この時間帯だけは、必ず読書するという時間をあらかじめ決めておいた方が本を読むようになると思います。
決め方としては、午後10時から午後11時の1時間といった具合で、時間で決めるのも良いですし、就寝前の1時間といった具合で、大雑把な決め方でも可です。
ですが、決めた時間帯は必ず読書するようにしてください。
最初は辛いですが、習慣化してしまえば、逆に読書しないとボタンを掛け違えたような気持ち悪さが残り、自然と読書するようになります。
読書が苦でなくなるのです。
苦でなくなれば、読書嫌いなることはないでしょう。
分からない単語を楽に調べる
読書をしていくうえで、めんどくさいのがわからない単語を調べることです。
読書嫌いの要因として、「時間が掛かる」「疲れる」といったことをあげましたが、その原因となっているのが、単語を調べることだと思います。
大半は、紙の辞書や電子辞書、スマホやPCの検索ツールを使って調べることが多いと思いますが、手間ですよね。
なので、私の場合は、Kindleという電子書籍リーダーを使っています。
大手ECサイトAmazon.co.jpが販売している電子書籍リーダーなので、Amazonの運営する電子書籍ストア『Kindleストア』で販売されている電子書籍しか、この端末を使って読書することはできないという弱点があるものの、わからない単語をなぞるだけで意味を表示してくれますし、オンライン環境であれば、そのままWikipediaで調べることも可能です。
分からない単語を調べる手間を大幅に削ることができるので、読書が辛い・めんどくさいと感じている方は、是非、使ってみてください。
Kindleの詳細を知りたい方は、下記記事を読んでみてください。
読むのに疲れたら本を聴く
本を読むのに疲れたら、本を聴きましょう。
やっぱり読書は、どうしても目や脳を酷使してしまうので、疲れます。
疲れた目・脳に鞭打って、無理矢理読書を続ければ、その分ストレスもたまりますし、それが読書嫌いにつながってしまいかねません。
そこで、本を読み上げてもらい、楽に本に書かれている情報を脳に取り入れ、ストレスを軽減するというわけですね。
本を聴く方法として、Amazonで販売されている電子書籍を購入して、Fireタブレットで読み上げさせるという方法があります。
Fireタブレットは、ipadなどに比べるとかなり安価なので、財布に優しくて良いのですが、正直、頭に入りづらいです。
どうしても、読み上げの音声が機械的な音声になってしまい、抑揚がないので、聞き取りづらい。
なので、プロの声優・ナレーターが書籍を読み上げて作られた『オーディオブック』の方が、頭に入るのでおすすめです。
オーディオブックサービスでは、Amazonの運営するAudibleや、Audio book.jpが有名ですね。
月額料金が掛かってしまうものの、その分、機械音声とは比べ物にならない完成度なので、寝っ転がりながら、楽な体勢で読書したい方におすすめですよ。
▼公式サイト
まとめ
読書嫌いの理由と、本を読むようになる方法についてまとめてみました。
読書嫌いの原因は、複数あります。
しかし、どれも対策が取れる内容です。
ですので、読書嫌いを克服するためには精神論的な方法をとるのではなく、読書にかかる負担をケアしてあげる方法を模索するのが一番なのではないでしょうか。