電子書籍ストアの使い分け方についてまとめました。
電子書籍ストアを使い分けるメリット・デメリットについても解説しています。
目次
電子書籍ストアを使い分けるメリット
サービス終了時のリスクヘッジになる
電子書籍ストアを使い分けることで、サービス終了時のリスクヘッジになります。
なぜなら、電子書籍ストアで電子書籍を購入するということは、電子書籍のデータの所有権を購入しているわけではなく、自由に閲覧できる許可を購入したに過ぎないからです。
各電子書籍ストアの利用規約を読み解いていくと、そのような旨の条文が書かれているのを発見できると思います。
Kindleコンテンツのダウンロード又はアクセスおよび当該料金(適用される税金を含む)の支払いが完了すると、当該コンテンツプロバイダーからお客様に対して、Kindleアプリケーションまたはその他本サービスの一部として許可される形で、Kindleストアより指定された台数の対象デバイス上でのみ、お客様個人の非営利の使用のみのために、該当のKindleコンテンツを回数の制限なく閲覧、使用、および表示する非独占的な使用権が付与されます(定額購読コンテンツの場合は、お客様が定額購読プログラムの有効な会員である限り。)。Kindleコンテンツは、コンテンツプロバイダーからお客様にライセンスが提供されるものであり、販売されるものではありません。
Amazon Kindleストア 利用規約より引用(2020.4.10)
当然ですが、どの電子書籍ストアも閉店したくてするわけではないので、仮にサービス終了してしまった場合、どのような対応を取るか明確にされていません。
過去の事例で言うならば、Yahoo!ブックストアとebookjapanが統合によって、サービスが終了したのですが、どちらのストアも統合された新ストア(ebookjapan)にて、過去に購入した電子書籍が読めるようになっています。
こういった良い事例もある一方で、十全な保証が受けられなかった悪い事例もあるようです。
十全な保証が受けられれば問題がないのですが、必ず保証されるとは限らないため、購入する電子書籍ストアを使い分けることで、サービス終了後に購入した電子書籍が読めなくなるリスクを分散させられるわけです。
電子書籍を安く入手できる
電子書籍ストアを使い分けると、欲しい電子書籍が安く手に入ります。
なぜなら、販売店によって時価が異なるからです。
例えば、私が今、激ハマりしている『ヲタクに恋は難しい』の1巻。
国内大手電子書籍ストア4社における価格は以下になっていました。(2020年4月12日時点)
電子書籍ストア | 価格 |
---|---|
Kindleストア | 594円 |
ebookjapan | 660円 |
BookLive! | 660円 |
楽天Kobo | 660円 |
Kindleストアは594円で販売されているのに対し、他のストアは660円で販売されているのが分かりますね。
この場合、Kindleストアで購入すれば、他のストアで購入するよりも、安く読むことができるというわけです。
ですので、電子書籍ストアを使い分けることによって、欲しい電子書籍を安く入手できるメリットがありますよ。
無料で読める電子書籍が増える
電子書籍ストアを使い分けることで、無料で読める電子書籍が増えます。
なぜなら、各電子書籍ストアで無料で読める作品が異なっているからです。
試しに、いずれかのストアで無料で読める8作品が他ストアではどうなっているのか比較してみました。
以下は、比較一覧表です。(2020年4月12日時点)
作品名 | Kindleストア | ebookjapan | BookLive! |
---|---|---|---|
テセウスの船 1巻 | 〇 | 〇 | 〇 |
惡の華 1巻 | 〇 | 〇 | 〇 |
虚構推理 1巻 | 〇 | 〇 | 〇 |
オオカミ少女と黒王子 1巻 | ✖ | 〇 | ✖ |
つぐもも 1巻 | ✖ | 〇 | ✖ |
週間ファミ通 2020年3月19日号 | 〇 | ✖ | ✖ |
Tarzan 2019年12月12日号 | 〇 | 〇 | 〇 |
週刊アスキー 2020年3月10日発行 | 〇 | ✖ | ✖ |
8作品の内、4作品は共通して無料で読めるものの、他4作品はストアによっては有料になっていることが分かります。
このように、各電子書籍ストアごとに無料で読める作品が異なっているので、使い分けすると、無料で読める電子書籍が増えるメリットがあるでしょう。
電子書籍ストアを使い分けるデメリット
購入した電子書籍がどこにあるのか分からなくなる
電子書籍ストアを使い分けていると、購入した電子書籍がどこにあるのか分からなくなる時があります。
ルールを決めて、電子書籍を購入していないからですね。
なら、小説はKindleストア、漫画はまんが王国といった具合で、ジャンルで購入先の電子書籍ストアを区切るなどして、ルールを決めればいいと思うかもしれませんが、それには一つ問題点があります。
電子書籍を安く入手しづらくなってしまうことです。
電子書籍ストアを使い分けることで、各電子書籍ストアのセール・キャンペーンを並行して活かせるからこそ、安く電子書籍を入手できるわけであって、ルール決めしてしまうと、並行して活かしづらくなってしまいます。
例えば、小説はKindleストア、漫画はまんが王国でしか購入しないとルール決めしていた場合。
Kindleストアで漫画の割引セールが行われていても、ルールから違反してしまうため、購入できません。
せっかくの割引セールなのに、勿体ないですよね。
このように、電子書籍ストアを使い分けるメリットを活かすためには、ルールを決めない方が良いため、購入した電子書籍がどこにあるのか分からなくなるデメリットがあります。
アプリを複数使いこなさないとならない
電子書籍ストアを使い分けると、アプリを複数使いこなさないとなりません。
なぜなら、各電子書籍ストアで配信アプリが異なっているからです。
アプリごとに、機能・決済方法が異なるので、使い慣れるまでは、面倒くさいかもしれません。
電子書籍ストアの使い分け方
漫画はまんが王国がおすすめ
漫画は、まんが王国で購入するのがおすすめですね。
なぜなら、月額会員コースがお得だからです。
まんが王国は、ポイントを購入して、電子書籍を読むタイプのストアとなっており、月額コースにてポイントを購入する方法と、随時、必要なポイントだけ購入する方法の2種類があります。
月額コースには、5大特典が付いており、その中の1つである『継続ボーナス』が非常に魅力的。
月額コースを継続すると、購入金額分のポイントに加え、継続ボーナスとして、各コースに応じて、ボーナスポイントが付与されます。
以下は、各コースのボーナスポイント一覧表です。
月額コース | 購入ポイント | ボーナスポイント | トータルポイント |
---|---|---|---|
月額まんが10000 | 10000 | 3000 | 13000 |
月額まんが5000 | 5000 | 1400 | 6400 |
月額まんが3000 | 3000 | 780 | 3780 |
月額まんが2000 | 2000 | 500 | 2500 |
月額まんが1000 | 1000 | 150 | 1150 |
月額まんが500 | 500 | 50 | 550 |
月額まんが300 | 300 | ― | 300 |
月額500円以上のコースには、全て継続ボーナスが付いており、付与率が高いですね。
月額500円のコースでも、ボーナスポイントが50付くので、付与率10%ですし、最も高額の月額10000円のコースに至っては、ボーナスポイントが3000ポイント付くので、付与率30%です。
期間限定で、特定の条件を満たした時ならば、30%を超える付与率をキャンペーンにて提供する電子書籍ストアは稀にあります。
しかし、常時展開型で、なおかつ、期間が決まっていないキャンペーンでありながら、最大30%の付与率を提供している電子書籍ストアは、私が知っている限りでは、まんが王国ぐらいですね。
ですので、「漫画を読むならまんが王国のみに限定すべき!」とまでは言いませんが、漫画を購入する際の購入先ストアの1つとして、まんが王国を入れておくと、購入費用を抑えられて便利ですよ。
『継続ボーナス』以外の4特典も魅力的だから、公式サイトでチェックしてみてくれ!
▼公式サイト
強キャンペーン発生時はebookjapan
強キャンペーン発生時はebookjapanを利用するのがおすすめです。
先ほど、期間限定で、なおかつ、特定の条件を満たすことで30%を超えるポイント付与率を提供する電子書籍ストアが稀にあると言いましたが、それがebookjapanですね。
2020年3月に実施されていたキャンペーンなので、既に終了しているのですが、このキャンペーンが凄かった。
『3月は毎日20%戻ってくる!キャンペーン』を実施しており、Yahoo!japanの有料会員である『Yahoo!プレミアム会員』だと、2020年3月中は、いつ電子書籍を購入しても20%ポイント還元されました。(決済方法はPayPay)
なおかつ、Yahoo!プレミアム会員は、金曜日に電子書籍を購入すると20%ポイント還元されるので、この2つのキャンペーンを組み合わせると、購入金額の40%が還元されるというキャンペーンが実施されていましたね。
ebookjapanは、時折、こういった超高還元とも言えるポイント還元キャンペーンを実施するので、普段は少なめに、強キャンペーンが実施されたら大胆に購入するといった使い方をすると良いかもしれません。
普段、別の電子書籍ストアを利用している人も、強キャンペーン発生時に、ebookjapanを使うのは、かなりおすすめですよ。
▼公式サイト
ebookjapanの評判・口コミについて、下記記事にまとめてあるので、使用を考えている方は参考にしてみてください。
マニアックな電子書籍はKindleストア
マニアックな電子書籍を読むときはKindleストアを使うという風に使い分けると良いと思います。
なぜなら、Kindleストアは、KDPと呼ばれる個人の作家さんが自由にKindleストアで電子書籍を販売できるサービスを提供しているため、他ストアで販売されていない専門的な電子書籍が販売されているからです。
調べたい内容が、専門的すぎて電子書籍が見つからないという時は、Kindleストアで探してみると見つかるかもしれません。
▼公式サイト
下記記事にて、Kindleストアの評価・評判についてまとめてあるので、使用を考えている方は参考にしてみてください。
洋書はKindleストアか楽天Kobo
洋書を読みたい時は、Kindleストアもしくは、楽天koboを使いましょう。
Kindleストアと楽天Kobo以外で、洋書を取り扱っている電子書籍ストアは無いと思われるので、使わざるを得ないと思います。
まとめ
電子書籍ストアの使い分け方について、まとめてみました。
電子書籍ストアは、それぞれに個性があるので、使うストアを一つに限定してしまうのは勿体ないと思います。
併用することで、複数の電子書籍ストアの良い部分を良いとこ取りできるので、複数の電子書籍ストアを使い分けて、快適な読書生活を送りましょう。