文化庁の実施する平成30年度『国語に関する世論調査』にて、読書に関しての調査結果が発表されました。
国語に関する世論調査は毎年実施されていますが、読書に関して調査されたのは、平成25年度以来なかったので、実に5年ぶり。
この調査結果から、日本人の読書量は非常に少ないことが分かったので、なぜ、少ないと言えるのか個人的な見解を述べていきます。
また、読書量が多い人にはどのような特徴があるのかも解説していきます。
読書量を増やす方法も紹介します。
目次
日本人は読書量が少ない
日本人は読書量が少ないです。
文化庁の国語に関する世論調査において、「1カ月に大体何冊くらい本を読むか?」という質問に対し、「読まない」と答えた人の割合は47.3%でした。
平成25年度に実施された同調査でも、1カ月に1冊も本を読まないと答えた人の割合は47.5%だったので、平成25年度から平成30年度の5年間、ほぼ横ばいだったことがわかります。
つまり、およそ日本国民の半数ほどが、1カ月に1冊も本を読んでいないということになります。
読書量 | 平成25年度 | 平成30年度 |
---|---|---|
読まない | 47.5% | 47.3% |
1~2冊 | 34.5% | 37.6% |
3~4冊 | 10.9% | 8.6% |
5~6冊 | 3.4% | 3.2% |
7冊以上 | 3.6% | 3.2% |
また、平成30年度調査において、月に7冊以上本を読む人の割合は3.2%と非常に少なく、平成25年度調査での3.6%よりも0.4%も減少しています。
読書家と呼ばれても不自然ではない読書量をこなしている方は、日本国民の中では、非常に希少だと言えますし、減少傾向にあると思います。
- 日本国民の約半数が月に1冊も本を読んでいない
- 月に7冊以上本を読む人は、日本国民の3.2%しかいない
読書量が多い人の特徴とは?
電子書籍を使っている
読書量が多い人は電子書籍を使っている人だと思います。
平成30年度の国語に関する世論調査にて、読書量が月に2冊以下の日本人は84.9%でした。
平成25年度における同調査では、82%だったので、2.9%増加していることがわかるかと思います。
調査年度 | 読書量が月に2冊以下の割合 |
---|---|
平成25年度 | 82% |
平成30年度 | 84.9% |
一方、「普段、電子書籍を利用しているか?」という質問に対して、「よく利用する」もしくは、「たまに利用する」と答えた人の割合は、25.2%となっており、平成25年度における同調査の17.3%より、7.9%も高くなっていることがわかっています。
調査年度 | 電子書籍を利用している割合 |
---|---|
平成25年度 | 17.3% |
平成30年度 | 25.2% |
つまり、読書している人が減っているのに対し、電子書籍利用者は増えているので、読書をしている人は、電子書籍を利用している割合が高いと言えます。
- 日本国民の読書量は減少している
- 電子書籍の利用者は増えている
富裕層
読書量が多い人の特徴として、富裕層が挙げられるかと思います。
ソフトバンク創設者の孫正義やユニクロ創設者の柳井正、Micro soft創設者のビル・ゲイツやAmazon創設者のジェフ・ベゾスなど、名だたる経営者が読書家というのは非常に有名です。
テレビ番組で引っ張りだこの池上彰さんも、政界版悪魔の辞典という著書のあとがきで新幹線に乗り込む際、必ず本を3冊持ち込むほどの読書家だと明かされています。
業界はさまざまですが、活躍されている方の多くは読書家であることが多く、富裕層の可能性が高いかと思います。
- ソフトバンク創設者の孫正義
- ユニクロの創設者の柳井正
- Micro Softの創設者のビル・ゲイツ
- Amazonの創設者のジェフ・ベゾス……etc
読書量を増やす方法
電子書籍を使う
読書量を増やす方法として、電子書籍を使うことをおすすめします。
読書量を増やすにあたって重要なのは、読書を面倒に感じないことです。
面倒なことを継続するのは、大変ですから。
電子書籍なら、売り切れがないので電子書籍化されていれば、確実に入手できます。
書店まで足を運ばなくて済みますし、書店に置いておけないほどの書籍数を電子書籍ストアは取り扱っているため、自分が読みたい本と巡り合える確率も高いです。
読書にかかる手間を電子書籍を使うことで解消できるので、読書量を増やすのに電子書籍はおすすめですよ。
- 読書にかかる手間を電子書籍を使うことで解消できる
- 書店に置いとけないほどの書籍の中から、読みたい本を探せる
下記記事にて、電子書籍を使ったことがない人がデビューするまでの手順を解説しています。初心者におすすめの電子書籍ストアも紹介しているので、電子書籍を始めてみたいという方は、読んでみてください。
オーディオブックを使う
読書量を増やすには、オーディオブックを使うのがおすすめです。
オーディオブックとは、本の朗読を録音したものです。
ラジオを聴くような感覚で読書を楽しめるので、とても楽。
目が疲れませんし、本を持つ必要がないので、別の作業をやりながらでも読書ができる。
大変なことより、楽なことの方が長続きするので、オーディオブックで楽に読書を継続して、年間の読書量を増やしましょう。
オーディオブックを提供しているサービスはいくつかあるのですが、筆者のおすすめは、Amazon社が提供しているAudible(オーディブル)です。
オーディオブックは、タイトルごとに金額が違うので一概には言えないのですが、相場は1冊1500~4000円ぐらいです。
紙の書籍や電子書籍と比べると、やや高い。
しかし、月額1500円(税込み)でAudibleの会員となると、以下の3つの特典が付いてきます。
- オーディオブックを自由に1冊入手できる
- 月替わりのボーナスタイトルを1冊無料で聴ける
- ポッドキャストが聴き放題
Audible会員になると毎月付与されるコイン1枚と引き換えに、値段にかかわらず、毎月1冊自由にオーディオブックを入手することができます。
この特典のみでも、普通にオーディオブックを購入するよりお得ですが、加えて、月替わりのボーナスタイトルを1冊無料で聴ける特典と、ポッドキャスト(ラジオのようなもの)が聴き放題になる特典も付いてきます。
普通にオーディオブックを購入するより、Audible会員になった方が、お得だと思うので、おすすめですよ。
▼30日間無料体験
興味をもった部分を拾い読みする
読書量を増やすには、興味をもった部分を拾い読みするのがおすすめです。
本を購入すると、1冊全部読まないといけない気になってしまいがちですが、そんなことはありません。
購入した本を1文字余さず読まなければ犯罪、というわけではないですし。
ですので、目次を開いて興味をもった部分だけ、拾い読みするだけでも良いと思います。
そうすれば、関心の高い部分だけ読むことができるので、読書を楽しいと感じることができると思います。
辛いことって中々継続するのが難しいですが、楽しいことなら続きやすいので、読書を楽しいことにする工夫の1つというわけです。
- 目次を開いて、興味をもった部分だけ読む
読書中にこまめに休憩をとる
読書量を増やす方法として、読書中にこまめに休憩をとるのがおすすめです。
読書を続けていると疲労がたまります。
脳の神経細胞は、疲労すると、より多くの刺激を加えないと情報を伝達しなくなってしまうため、読書した内容が頭に入りづらくなってしまいます。
なので、こまめに休憩をとって、読書した内容を頭に入りづらくならないようにしましょう。
本の内容が頭に入ってこないと、ただ、本を眺めているだけに感じてしまい、辛いです。
辛いことは長続きしないので、読書を辛いものとしないために、こまめに休憩をとるのがおすすめですよ。
下記記事にて、読書疲れ対策を紹介しているので、参考にしてみてください。
読書グッズを使う
読書ノートをつける
読書用の椅子を用意する
まとめ
日本人の読書量は少ないことについてまとめてみました。
私自身も記事をまとめていて、月に1冊も本を読まない人が約半数もいるというのには驚きでした。
読書には豊富なメリットがあるので、読書をする人が増えたらいいなと思います。