※回遊率:自分のブログ内を読者がどれくらいハシゴしたかのかの指標
という認識です。
『強いブログをつくる』
使命感というのだろうか。
世の中に役立つコンテンツを提供するという崇高な使命に突き動かされ、日々SEO関連の内部対策記事を読み漁る。
――嘘だ。
金を稼いでヒャッハーしてやるぜええ!その一心で読み漁った。
まあ、原動力は置いといて、いろいろな記事を読んだけれど、大体書いてあることは一緒。
『価値のあるコンテンツをつくりましょう』
『記事のクオリティをあげましょう』
こんな感じ。
「知ってるわ!」
聞きたいのは、その具体的な手法だし、セラピー受けに来たわけじゃねえ!
という怒りから、具体的な手法を模索してみた。
ただ、言っている内容は内部リンク貼るだとか、見出しちゃんとつくるとか、そういう機械的な話じゃなくて、人間の仕組みをつくような話です。
目次
『不規則な規則性』で人は安らぐ!?
人間は『不規則な規則性で安らぎを得る』という性質をもっています。
といっても意味不明です。
ですので、2ステップで説明していきます。
- 『不規則な規則性』とは
- 『不規則な規則性』で安らぎを得る根拠
の2ステップです。
では、参りましょう!
『不規則な規則性』とは
暖かなぬくもりとやわらかな光をあわせもつ木漏れ日。
心の汚れを洗い流すような気持ちのいい、そよ風。
大小さまざまな小鳥たちのさえずりが、ハープの音色のように木霊する。
耳を澄ませばほら、遠くから滝の清涼な音が聞こえてきました。
ここは森。
美しい自然に囲まれた環境にあなたは心が安らいでいくのを感じることでしょう。
『それ全部科学で証明されてます』
人間は『不規則な規則性』で安らぐという性質をもっています。
『不規則な規則性』ってなんぞや?ってところから。
『暖かなぬくもりとやわらかな光をあわせもつ木漏れ日』を例に説明していきます。
木漏れ日は木々の枝葉の隙間から差し込む日差しのことです。
木漏れ日は一定の温度で降り注いでいますよね?
いきなり木漏れ日が100度になって、私たちを焼き殺したりはしない。
だけど、雲が重なったり、木々の葉っぱに遮られたりして、日差しが見え隠れするでしょ。
だから、光量と温度はある程度の平均値を保っているけど微妙に変化がある。
つまりある程度の平均値という規則性をもちつつも微妙に変化する不規則がある。
これが『不規則な規則性』です。
『不規則な規則性』で安らぎを得る根拠
メカニズムとしてはこうです。
まず、人間の脳には『交感神経』と『副交感神経』があります。
『交感神経』は緊張や興奮時に働く神経。
対して、『副交感神経』は心身を安らぎモードに切り替える神経です。
人間は不規則な規則性がある環境下では『副交感神経が優位になる』という仕組みをもっています。
『すべての疲労は脳が原因』の著者、梶本修身は著書内で「不規則な規則性がある環境」と「不規則な規則性がない環境」で仕事や作業の効率や疲れの程度がどう変わるかの実験をしたことを書いています。
以下はその概要です。
固定環境(被験者が最適と指摘した室温で固定した環境)と不規則な規則性を持つ環境(最適と指摘した温度から±1.5度の範囲で「常に不規則を与えた」環境)の2つを用意。
その中で車の運転をしてもらうという内容です。
結果、「被験者本人が最適といった環境」よりも『つねに不規則を与えた環境』の方が疲労感も少なく、作業効率の低下が抑えられたことが分かったようです。
著書の中で、
「どうやって科学的に分析したの?」
「実験の結果のグラフとかないの?」
といった部分にかんしてしっかりと載せられているので、興味のある方は読んでみてください。
『不規則な規則性』から考えるブログでの回遊率のあげ方
1章での内容から、「ブログ内に不規則な規則性を作れば回遊率をあげられるのでは?」と考えました。
根拠でも触れましたが、不規則な規則性は作業効率の上昇と疲労感の低下も期待できますよね。
なら、読者が自分の記事を集中して読み切ってくれることと、余力が残りやすく別記事への流入も期待できることの2つが成立するはず。
結果、回遊率の上昇と離脱率の減少が期待できるわけです。
では、具体的な手法を提案したいと思います。
ブログ内で色文字を使う
これは割合が命だと思う。
不規則な規則性は、一定の平均値の中に、微妙な変化があるという部分がポイント。
だから、色文字を使い過ぎて平均値を壊してはいけない。
基本ベースの色で大部分をかいて、目立たせたいところとか、移動して欲しいリンクなんかにちょこっと色文字を使ってみた方がよさそうですね。
文字そのものを変えるだけじゃなくて、アンダーラインに色付けするとかでもいいと思いますよ。
つまり、一定の平均的な色合いの中に、ちょっと別の色をつけたそうってことです。
画像をギャラリー化してみる
ブログの最初に出てくるアイキャッチ画像じゃなくて、広告とか自社商品とかの画像をギャラリー化した方がいいと思います。
記事内の画像を全部ギャラリー化するのはダメ。
色合いと一緒で平均値を壊してはいけない。
なので、画像のギャラリー化も読者に見て欲しい物に使うのがベターだと思います。
空行を少し入れる
今度は文章そのものに着眼します。
ある程度一定間隔で文章を書いて、時折空行を入れてあげれば、平均値の中に微妙な変化をつけてあげることができる。
例えば、記事の中にどうしても抑えて欲しい一文があったとする。
なら、その前後に一行ずつ空行を入れてあげるとか。
そうすることによって、文章のでも『不規則な規則性』を再現できるのではないだろうか。
まとめ
『不規則な規則性』でブログでの回遊率に注目してみました。
SEO対策について語っている記事っていっぱいあって、でもその大部分って機械的な仕組みについて語っていることが多いと思う。
いや、それも大切ですよ。
検索エンジンの仕組みとかを勉強しないと対策なんてたてられないですからね。
でも、自分のブログを見に来た読者をどう迎えるか?という部分もかなり大切だと思います。
結局、検索エンジンで上位表示されても、読み切ってくれるような仕組みを考えないと支持されないと思うし。
このサイトはまだ開設されてからの日が浅いサイトです。
だから、今回あげた3つの方法のデータをあげられないのは心苦しい。
申し訳ない。
今回の方法についてデータがある程度とれたら記事にしてみたいと思います。
参考文献
梶本修身(2016)『すべての疲労は脳が原因』(集英社新書)